|
生活習慣病と個人差
高血圧や糖尿病の判定は、もともと健康な成人の平均値をもとにして決められた値ですが、その健康な成人の「平均値」が、万人にとって理想的というわけではありません。
例えば脂質異常症については、平均値が健康値ではなくなってきていることが重要です。
糖尿病についても、血糖値が高い人が増えれば、平均値を健康の標準として使えなくなることが考えられます。
現在の医学も進歩したとはいえ、まだ、個々の人の体質や生活方針まで考慮に入れた健康増進の知識は持ち合わせていないということを忘れないでください。
一般的にいうと、 自分の体調を全体として判断する上で重視してほしいことは、年単位の長期間の観察において、
「よく眠れているか」
「頭の冴えはいいか」
「活動しやすい体重か」
「意欲と体力の持続力は十分か」
といったことです。いろいろな健康法がありますが、誰しもその健康法を実践していい結果が得られると思うのは間違いです。大切なのは、「その人にあっているかどうか」ということです。
飽食の時代生き方を知る 時代と食生活の変化
日本人の食卓は戦後少しずつ豊かになり、世界中の珍しい食料品や料理が、田舎のスーパーマーケットでも容易に手に入るようになった1980年代あたりから、日本は飽食の時代に入ったといえます。
一見すると、そのような食糧事情の良さが、日本人の平均寿命を延ばしているように思えますが、実際にボケと無縁でカクシャクと長生きしている人たちは、油や脂肪に満ちた贅沢な食卓に馴染めない、一世代前の老人たちなのです。
高級料理とおいしい酒に明け暮れた人たちの死後の脳を見ると、見事に縮んでいて小さくなっており、その多くの人々が生活習慣病で命を落としているのが現実です。
|