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 最近、慢性的に強い倦怠感や疲労が続くときに「慢性疲労症候群」という用語がしばしば使われるようになりました。

 これは、定型的には若い働き盛りの人が風邪などの軽いウィルス感染症をきっかけに倦怠感、疲労感、微熱や頭重感、筋肉痛や不眠、思考力の低下などを中心とした不定愁訴を訴えて仕事が出来なくなる状態をいいます。

  まず、最初に断っておかなければならないのですが、この症候群が当てはまる患者の数は、我が国ではそれほど急激には増えていないということです。診断も治療も難しく、専門性のある医師があたる必要があるところから、継続的な「疲れ」を簡単に自分からこの症候群に結びつけてしまわないようお気をつけください。

 症状は、上記のような感じですが、ひどい時には布団から起きあがることも出来ず、寝たきりの生活になってしまうこともあります。症状は「うつ病」」のうつ状態に非常に似ているため、躁状態(そうじょうたい、うつ状態の反対で明るくエネルギッシュな状態)のない「単極性うつ病」と間違いやすいことはありますが、通常の精神療法や抗うつ剤を投与しても効果は得られないようです。

 身体医学的にはウィルス抗体価や一部の免疫機能に異常が証明されることが多く、インターフェロン(肝臓病の治療薬)が実用になった時代から、投与された人に同様の症状がみられるところから、ウイルスに対する免疫機構の変調が、倦怠感を主徴とする症候群と関連しうるということは、大いに考えられます。

 

この症候群の詳しい内容をお知りになりたい方は、インターネットの各種の検索エンジンから日本語でも英語(chronic fatigue syndrome)でも直接探し当てることができますので、そちらのほうも参考になさってください。